「『古着って、安くて一点モノで最高!』……そう思って飛びついたはずなのに、ちょっと今、古着が怖くなっています。」
つまるところ、ぽんこつです🐼
アメカジは楽しいけれど、本物の革やデニム、ヴィンテージは分からないことだらけ。
偽物や失敗にビビりながら、現場で汗をかきかき「見る目」を養っていく【ぽんこつ修行シリーズ】。
前回の「二の修行(REDWING黒ベルト)」から3週間……。
「三の修行」でございます!
👉 前回の修行はこちら:【二の修行】REDWING黒ベルトがしわしわ&ミミズ腫れ!?〜9ヶ月ノーメンテの焦りと、初クリームお手入れの結末〜
……と、いつものように威勢よく始めたかったのですが。
正直に白状します。
今回の修行、これまでのアメカジライフの中で、一番大きな反省会になってしまいました……🙄。
1. 憧れのヴィンテージ。「USA製」の文字にアドレナリン大暴走
アメカジ好きなら、誰もが一度は通る道。
そう、「ヴィンテージの古着」への憧れです。
今年の春先、友人と一緒に古着屋さんに行ったときのこと。
ずらりと並んだハンガーラックを物色していた私の目に、パッと飛び込んできた一着のウールシャツがありました。
赤をベースに、ネイビー、グリーン、イエローが織り交ざった、クラシックで上品なチェック柄。
「わ、これめっちゃ可愛い……!」
思わず手に取り、襟元の青いタグを覗き込んで、私の心臓は跳ね上がりました。

- WARRANTED TO BE A PENDLETON
- 100% PURE VIRGIN WOOL
- MADE IN U.S.A.
- そして何やら誇らしげな 「SIR PENDLETON」 の刺繍!
「えっ!? ペンドルトン!? しかもアメリカ製の本物ウール100%!?」
鏡の前でサッと羽織ってみると、サイズ感は私のちょうどいい感じ。
お値段を見ると、なんと4,400円。
「ペンドルトンのウールシャツって、新品で買ったら数万円するよね……? これが約4,400円で買えちゃうの!? しかもサイズもジャストだし、チェックも最高に好み!!」
もう完全にアドレナリンが大暴走。
当然、冷静な判断力はどこかへ吹き飛んで、私はホクホク顔でお買い上げ。
2. 帰宅後の冷や水。ウキウキから一転、疑心暗鬼へ
「良い買い物しちゃったな〜♪」
鼻歌まじりで帰宅し、部屋の明かりの下で「マイ・ファースト・ヴィンテージ・ペンドルトン」を広げて、じっくり眺めておりました。
右袖を裏返した瞬間、私の動きがピタッと止まりました。
「…………え?」


右袖の、二の腕の後ろ側。
そこには、小さいけれどぽっかりと立派な穴が開いていました。
「やっちゃった〜!!」
鏡の前で試着しても、「二の腕の後ろ側」という完全な死角に加えてチェックなので全く気づいていなかった。
変な汗をかきながら、今度はシャツ全体をよーく観察。
すると、お店では「ヴィンテージの味」に見えていたものが、次々と不穏なサインに見えてきたのです。

ボタンが並ぶ前立てのラインが、ポコポコと不自然に波打っている。
裾のラインも、キュッと引きつれてうねっている。
生地表面を触ると、毛羽立って目がギュッと詰まっている……。
「これ……もしかして、前の持ち主が水洗いして縮んじゃったやつ……!?」
ウールの縮みやフェルト化について調べてみると、思い当たる特徴がいくつも。とはいえ、新品の状態を知らない私には、本当に縮んでいるのか判断できませんでした(笑)
あんなにウキウキして買ったはずなのに。
ウキウキは消え去り、押し寄せてきたのは悲しみと、なんとも言えないモヤモヤした感覚。
3. なぜ失敗したのか? 初心者がハマった4つの罠
一晩経って、少し冷静になってから、「なぜ私はこんな失敗をしてしまったんだろう?」と振り返ってみました。
初心者の私がハマってしまった罠は、大きく4つありました。
① タグやブランド名に目が眩んで、検品を失念した
「MADE IN U.S.A.」「PENDLETON」という憧れのブランドネームを見た瞬間、舞い上がってしまって、古着選びで一番大切な「全体のコンディションチェック(穴、ほつれ、汚れ、リペア跡)」が完全に頭から抜け落ちていました。
② そもそも「本物(新品)」を知らなかった
これが一番大きな気づきだったかもw
私、本物のペンドルトンのウールシャツを、ちゃんと触ったことも着たこともなかった!!
完全な経験値不足。
だから、この生地のゴワつきが「元から」なのか「縮んでフェルト化したから」なのか、判断基準が自分の中に全くありませんでした。
「基準(正解)」を知らない初心者が、古着のコンディションを見極めるなんて、土台無理な話だったんです🙄チーン
(※ペンドルトンの本来の素晴らしい歴史や、本物のウール製品がどれだけ最高かについては、こちらの記事でしっかり予習・復習できます……!私もちゃんと読み直しました😂)
③ 表記サイズを信じすぎていた
タグには確かに「L」と書いてありました。
お店で羽織ってみても、サイズ感はちょうどいい。「Lにしては小さい気もするけど、レディースとかボーイズなのかな? ま、自分で着る分には問題ないでしょ!」と思っていたんです。
でも、帰宅後に気づいた前立てや裾の不自然な波打ち。
もしかすると、もともとはもっとゆったりしたサイズだったのに、洗濯などで縮んで今のサイズになっているのかもしれません。
「今の自分に着られること」と「服が本来の状態を保っていること」は、別の話ですよね。
試着だけではわからないことがあるんだと、痛感しました。
ウールというものが縮むということをその場で思い出せなかったぽんこつです!
④ 【最大の反省】そもそも本当に欲しいものを探していなかった
そして、何よりも痛烈だったのがこれです。
「今日は絶対にウールのチェックシャツを買うぞ!」と探していたわけではなく、「何かお得に買える良いものがあったらいいな」という下心で見ていたんだと思います。
実際、欲しいと思ったものは流石に私でも調べるもんねぇ。
「得をしたい」という欲があったからこそ、「4,400円でペンドルトンが買える!」という安さの罠に、あっさりと飛びついてしまったのかもしれません。
4. 初心者の私が本当に求めていたのは「目利きギャンブル」じゃなかった
今回の経験を通じて、感じたのはこれ。
「私が本当に求めているのは、納得できる価格というよりも、納得できる商品を安心して選んで、大切に着られることなんじゃないか」
今だから言えることですが、もしお店の商品に
「※右袖後ろに破れあり、縮み・型崩れの可能性あり」
などが明記されていて、その上で「このヴィンテージのペンドルトンがほしい!直して着たい!」と納得して買っていたら、私はきっと幸せだったと思うんです。
アメカジの歴史や、ワークウェアの背景、古い服の味わいは好きです。
でも、私は「傷んだ服を見極めて得をするギャンブル」がしたかったわけじゃない。
せっかく気に入って買った服なのに、あとから「もしかして騙された?」なんて疑いたくない。
だからこそ、商品の良し悪しを自分でも判断できるだけの知識を身につけたいと思いました。
何が正解か分からないで疑心暗鬼になりながら買い物をするくらいなら、
今はまだ、生まれたての状態から自分と一緒に育っていく新品の方が、自分には合っているのかもしれません。
5. 結び:古着の楽しみ方を模索中!
正直に言って、「いい勉強になった!」なんて綺麗事で片付けるつもりはありません(笑)。
今でも普通にショックだし、古着購入がちょっとしんどくなってるw
でも、「納得ができる商品や価格(=安心感)って、やっぱり自分で考えたり調べたり、あと経験も積まないと分からないんだな」ということが、身をもって分かりました。
もし、私と同じような全くの古着初心者さんが、これから自分のための古着を買おうとしていたら、これだけはお伝えしたいです!
- 「本当に今、自分が欲しいものなのか?」を一呼吸置いて考える
- タグや「USA製」の文字に興奮した時ほど、深呼吸して穴・縮み・袖丈などのコンディションを冷静にチェックする
- 初心者は、まず「新品や本物の基準」を知ることから始めるのが一番平和かも!
要は、ぽんこつな私が「古着の楽しみ方」をまだ掴めていないんだと思います。
……で、手元に残されたこのペンドルトンのウールシャツ。

穴は開いているし、裾は波打っているけれど。
ぽんこつな私に拾われて、私の元にやってきたのも何かのご縁。
実は、日本刺繍をしている母に相談して、裏からネイビーの布を当てて丁寧に補修してもらう計画を立てています。
そして、裾のヨレもできる範囲で整えて、世界に1着だけの普段着として、これから長く大切に着ていきたいと思います。
失敗して凹んで、でもそこから考えて、ちょっとずつ服と仲良くなっていく。
それもまた、アメカジの長い道のりなのかもしれませぬ🐼
正直、自信を持って古着屋さんへ行く勇気は、まだありません(笑)。
でも、アメカジが好きな気持ちまでなくなったわけじゃない。
しばらくは、安心して選べる服を、自分のペースで楽しもうと思います。
古着の魅力にハマる日は……果たしてやってくるのでしょうか?🐼

