
どうも、ユウヤマンです。
今回は、僕のデニムに起きた「ちょっとした異変」の話です。
デニムを履きはじめてしばらく経った頃、
思いもしなかった変化に気づきました。
最初は「不良かも?」と本気で焦ったその違和感。
調べてみて初めて、それが“デニム特有の現象”だと知りました。
今回は、初心者の僕が実際に体験した
デニムの「ねじれ」についての話を、
できるだけやさしくまとめてみます。
このデニム、なんかおかしい…?


最初に気づいた“違和感”
ある日、洗濯したデニムを畳んでいるときのことでした。
ワンウォッシュしたあたりだったと思います。
「……あれ?」
左右の縫い目の位置が、どうも揃わない。
買ってから気にしていませんでしたが、
細かいところが気になる自分は気付いてしまいました。
不良かと思って、本気で焦った
せっかく迎え入れた“相棒”なのに。
それなりに高い買い物でもあったし、
「え、もしかして不良?」と、本気で不安になりました。
気になりだすと、もう止まりません。
それからは、左右の縫い目をなんとか揃えようと、
毎回かなり神経質に畳むようになりました。
正直、ちょっと大変でした。
「なんでこんな気を使わないといかんのや…」と思いながら、
それでも“キレイに育てたい”一心で、がんばっていました。
そして、2回目の洗濯。
また畳もうとして、愕然。
「……前より、揃わんくなってない?」
ガーン。普通にショックでした。
それでもまた、必死に縫い目を合わせて畳む自分。
そのとき、ふと思ったんです。
「そもそも、ヴィンテージデニムを
こんなふうに神経質に畳んでる人、見たことなくないか?」
店頭でも、古着屋でも、
店員さんがそんなふうに縫い目を気にして畳んでいるのを
見た記憶はありません。
……あれ?
もしかして、これって俺だけがおかしい?
「デニム ねじれ」で調べてみた
そう思って、スマホで調べました。
「デニム ねじれ」
すると、出てくる、出てくる。
同じような写真や体験談、専門用語の解説記事がずらり。
そこで初めて知りました。
これ、不良でも失敗でもなく、
“ねじれ”という、デニム特有の現象なんだということを。
理由を知った瞬間、
さっきまで感じていた「不安」は、
不思議なくらいスッと消えました。
それどころか、
「なんか…一気に愛着わいてきたな」
そんなふうに思った自分がいて、
自分でもちょっと笑ってしまいました。
デニムの“ねじれ”とは何なのか
ねじれというのは、
生地そのものが回転するようにねじれることで、
脚の縫い目の位置が少しずつ前後にズレて見える現象のことです。
新品のときは真っ直ぐ揃っていた縫い目が、
穿いて、洗っていくうちに、前側に回り込んできたように見えてきます。
特に、
・セルビッジデニム
・昔ながらのシャトル織機で作られた生地
こういったデニムでは、比較的よく見られます。
デニムは「綾織り(あやおり)」という織り方をしていて、
生地の中の糸は、まっすぐ上下ではなく斜め方向に走っています。


この状態で、
洗濯で水を含み、
脱水で回転し、
乾燥で縮む――
この工程を繰り返すことで、
斜めに走る糸の方向に引っ張られながら縮み、
生地全体が回転するようにねじれていきます。
その結果として、
生地がねじれ、
その影響で、
縫い目の位置が「前後に移動したように見える」という状態が起きます。
つまりこれは、
縫い目そのものが勝手に動いているわけではなく、
生地がねじれることで起きる、ごく自然な変化というわけです。
そしてこのねじれは、
不良ではなく、むしろ“ヴィンテージ的な挙動”のひとつ。
長く穿き込まれたデニムにも、同じようによく見られる現象なんです。
現代のデニムは「ねじれにくい」ものも多い
ちなみに、
最近のデニムすべてが必ずねじれる、というわけではありません。
多くの量産デニムでは、
・防縮加工(サンフォライズ)
・ねじれを抑えるためのスキュー加工(斜行止め)
・繊維のテンションを均一に整える調整
といった「ねじれを起きにくくする加工」が、
あらかじめ施されていることがほとんどです。
そのため、
ファッションブランドのデニムや、
量販店で売られているデニムの中には、
何度洗ってもほとんどねじれが出ないものも普通に存在します。
逆に言えば、
セルビッジデニムやヴィンテージ再現モデルのように、
“あえて昔の製法を再現しているデニム”ほど、
このねじれが素直に出やすい、というわけです。
ねじれやすいデニム/ねじれにくいデニムの違い
| 項目 | ねじれやすいデニム | ねじれにくいデニム |
|---|---|---|
| 生地 | セルビッジデニム | 一般的な量産デニム |
| 織機 | シャトル織機 | 最新の力織機 |
| 織り | 綾織り(昔ながらのテンション) | 綾織り+テンション調整 |
| 防縮加工 | されていない or 弱め | しっかりされている |
| スキュー加工(斜行止め) | なし | あり |
| 洗濯後の変化 | ねじれが出やすい | ほとんど出ない |
| 雰囲気 | ヴィンテージ感・ムラ・味 | 安定感・均一・きれい |
| 向いている人 | 経年変化を楽しみたい人 | シルエット重視の人 |
ねじれやすいデニムと、ねじれにくいデニム。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
ねじれやすいデニムは、
昔ながらの製法による、生地の動きやクセまで含めて楽しむ一本。
穿くほどに表情が変わっていく、“育てるデニム”の感覚に近いと思います。
一方で、ねじれにくいデニムは、
シルエットが崩れにくく、安定した穿き心地が続くように、
現代の技術がしっかり詰め込まれた一本です。
どちらが正解というわけではなく、
「変化を楽しむか」「形の安定を取るか」
その人の好みで選べばいい、
それくらいの違いだと僕は感じています。
僕の301EXXの場合


ちなみに、僕の 301EXX は、
2回ほど洗濯したところで、はっきりとねじれが出ました。
最初は普通に焦りましたが、
仕組みを知ってからは、
「ちゃんとこのデニムらしく動いてきたな」
くらいの気持ちで、むしろ愛着が湧いています。(笑)
ねじれも含めて、このデニムと付き合っていく
最初は「ズレてる」「揃わない」と気になって仕方なかったねじれも、
今ではこのデニムが“ちゃんと動きはじめた証”のように感じています。
完璧にまっすぐじゃなくていい。
思い通りにいかないところも含めて、
それがこの一本の“クセ”なんだと思えるようになりました。
まだ大きな色落ちが出ているわけでもなく、
いわゆるエイジングと呼べる段階ではありません。
でも、このねじれも含めて、これから先どう表情が変わっていくのか。
それを楽しみにしながら、この301EXXと付き合っていこうと思います。









