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縦落ちって、よく聞くけど何?|デニムの色落ちをざっくり整理

どうも、ユウヤマンです!

デニムの話をしていると、
「縦落ち」 という言葉をよく目にします。

でも正直、
「縦落ちって、結局なに?」
と思ったことはありませんか。

自分のジーンズを見ても、
思ってたような縦の筋は出ていない。

調べていくうちに分かったのは、
縦落ちって、色落ちのひとつの形にすぎないということ。

今回はそのへんを、ざっくり整理してみます。

目次

そもそも縦落ちとは?

縦落ちっていうのは、
デニムの太ももあたりに、縦方向の筋が出る色落ちのこと。

洗ったあとに見ると、
うっすら縦に線が入っている感じ。
これをまとめて「縦落ち」と呼ばれています。

全体が均一に薄くなるというより、
縦に表情が出るのが特徴。

ただ、ここでひとつ。
縦落ちは、色落ちのひとつの形にすぎません。

次は、「なんで縦に落ちるの?」
そこをもう少しだけ整理してみます。

なぜ縦に落ちるの?

タテ糸が表に出ているから

まず前提として、デニムは「タテ糸」と「ヨコ糸」で織られています。
このうち、表に多く出ているのがタテ糸で、しかもこのタテ糸はインディゴで染められている。

つまり、穿いたり洗ったりする中で一番擦れているのはタテ糸。
縦落ちは、ここから始まります。

インディゴは、落ちやすい染料

インディゴは、糸の芯まで完全に染まる染料ではありません。
多くのデニムで使われている「ロープ染色」では、糸の表面だけが染まり、中は白いまま。

そのため摩擦が起きると、表面の色だけが削れて白い芯が見えてくる。
これが、色落ちの正体です。

ムラ糸が、縦の差を作る

縦落ちがはっきり出るデニムには、ムラのある糸(ムラ糸)が使われていることが多い。
ムラ糸は、太い部分と細い部分が混ざった糸です。

  • 太い部分:表に出やすく、色が落ちやすい
  • 細い部分:奥に入り、色が残りやすい

この差が重なって、タテ方向に線状の色落ちが現れます。

旧式の織機が、不均一さを生む

縦落ちは、旧式の力織機で織られたデニムに出やすいとも言われています。
昔の織機は糸のテンションが一定ではなく、生地を均一に織るのが難しかった。

その結果、生地に凹凸やムラが生まれ、縦方向の色落ちがより強調される。

縦落ちは「仕込まれた表情」

ここまでをまとめると、縦落ちは偶然ではありません。

  • タテ糸主体の生地構造
  • インディゴ染料の性質
  • ムラ糸の使用
  • 旧式織機による不均一さ

これらが組み合わさって生まれる、意図されたエイジング表現です。
だからこそ、ヴィンテージデニムや、その風合いを再現したジーンズの魅力として語られてきました。

縦落ち以外にも、落ち方はいろいろある

縦落ちがよく話題になるけど、
色落ちの仕方は、それだけじゃありません。

ジーンズによっては、
縦落ちよりも、別の育ち方をするものも普通にあります。

例えば、

  • 全体が少しずつ薄くなるタイプ
  • ヒゲやハチノスが目立つタイプ
  • 部分的にムラが出るタイプ

どれも、
「縦落ちしない=失敗」ではありません。

落ち方にはいくつかの方向があって、
それぞれに良さがあります。

縦落ちが出にくいジーンズの特徴

縦落ちが出にくいジーンズには、いくつか共通する傾向があります。

まずひとつは、生地が比較的均一であること。
最近のジーンズに多いのが、糸の太さがそろったムラの少ない生地。
こうしたデニムは色落ちの差が出にくく、縦方向の筋も目立ちにくくなります。

次に、表面がフラットなこと。
ゴツゴツ感が少ないぶん擦れ方も穏やかで、色落ちは全体的に自然なフェードになりやすい。

そしてもうひとつ、最初から縦落ちを強く狙っていない設計であることも大きいです。

ちょっとした豆知識

実は縦落ちって、もともとは生地の欠点と考えられていた時代がありました。

昔のデニムは旧式の織機で作られていて、糸の太さもバラバラ。
その結果、意図しない織りムラとして縦落ちが出ていたんです。
ジーンズが労働着だった頃に求められていたのは、「丈夫さ」と「均一な品質」。
だから当時の縦落ちは、必ずしも歓迎される存在ではありませんでした。

それが変わったのが、1990年代のヴィンテージジーンズブーム。
均一な大量生産品にはない荒々しさや個性として再評価され、今では「味のある色落ち」として語られるようになります。

つまり、縦落ちが出ないジーンズは、

  • 新しい時代の織機で作られていたり
  • 均一さを重視した設計だったり

そういう方向性のデニムというだけ。

縦落ちが出ないから失敗、という話ではありません。

まとめ

いま履いている JELADO 301EXX は、
生地の表情・織り・色味が好みで、
今回書いてきたような縦落ちも期待できるヴィンテージレプリカ。

縦落ちを含めた経年変化を楽しみにしている JELADO 301EXX。

自分の歩き方や生活リズムで、
どんな経年変化になるのか。
それを見るのが、いまの楽しみです。

もし「301EXXってどんなジーンズ?」と思ったら、
詳しく書いたレビューもあります。

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この記事を書いた人

きれいめ服で平和に暮らしていたアラサー。
気づけば“消耗品じゃなく相棒がいい”と思うように。
履けば味が出て、育てれば一生ものになる世界に引き込まれ、アメカジへ。
今は師匠の背中を見ながら、のんびり育成中です。

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