どうも、ユウヤマンです。
アメカジのワークシャツやパンツを探していると、「デニム」「シャンブレー」「ダンガリー」という3つの生地の名前をよく耳にしませんか?
どれも「青と白の糸が混ざったような見た目」をしていて、正直どれも同じような青い生地に見えますよね。 先日、僕がLeeのオーバーオールを買った時に、そのシリーズ名が「DUNGAREES(ダンガリーズ)」だったんです。「そもそもダンガリーって何だ?」と気になって、改めて調べてみました。
すると、似ているようで実は明確な違いがあることが分かったんです。 今回は、そんなアメカジ初心者にとってややこしい「青い生地たち」の違いについて、ざっくりと解説したいと思います!
違いを見分ける2つのポイント
結論から言うと、この3つの生地の違いは、たった2つのポイントに注目するだけで簡単に見分けることができます。
それは、「①縦糸と横糸の色の組み合わせ」と「②織り方」です。
布というのは基本的に、縦の糸と横の糸が交互に交差して織られていますよね。 アメカジの青い生地の場合、「インディゴ(青色)に染まった糸」と「染めていない白い糸」をどう組み合わせるか、そしてそれを「綾織り(あやおり)」にするか「平織り(ひらおり)」にするか、という掛け合わせで名前が変わるんです。
これだけ覚えておけば、もう迷うことはありません。それでは、一つずつ見ていきましょう!
王道中の王道「デニム(Denim)」


まずは、皆さんご存知の最も馴染み深い生地「デニム」です。ジーンズやGジャンに使われている、あの分厚い生地ですね。
- 構造:縦糸=青(インディゴ)、横糸=白
- 織り方:綾織り
デニムは、縦糸に青く染めた糸、横糸に白い糸を使って「綾織り」で織られています。 綾織りというのは、糸が交差する点が斜めの線(斜文線)のように見える織り方で、生地が分厚く、丈夫で伸縮性が出るのが特徴です。
表面には縦糸(青)が多く出て、裏面には横糸(白)が多く出る仕組みになっています。ジーンズの裾をロールアップした時に裏側が白っぽいのは、このためなんですね。
涼しくて軽いワークシャツの定番「シャンブレー(Chambray)」


次は、春夏に着るアメカジの定番「シャンブレーシャツ」などでお馴染みの生地です。
- 構造:縦糸=青(インディゴ)、横糸=白
- 織り方:平織り
お気づきでしょうか? 糸の色の組み合わせは「デニム」と全く同じなんです。 違いは「織り方」。シャンブレーは、縦糸と横糸が1本ずつ交互に規則正しく交差する「平織り」で作られています。
平織りは綾織りに比べて生地が薄くて軽く、通気性が良いのが特徴です。そのため、デニムと同じような青い風合いを楽しみつつ、サラッとしていて着心地が良いワークシャツなどに最適なんですね。
デニムの逆!?「ダンガリー(Dungaree)」

そして最後が、僕が疑問に思った「ダンガリー」です。
- 構造:縦糸=白、横糸=青(インディゴ)
- 織り方:綾織り
これ、なんと「デニムの縦糸と横糸の色をそっくり逆にしたもの」なんです! 織り方はデニムと同じ丈夫な「綾織り」ですが、経糸(縦糸)が白いので表面に白い糸が多く出ます。そのため、デニムよりも少し白っぽく、霜降りのような柔らかい風合いになります。
【ちょっと注意】現代アパレルの「ダンガリー」の現実
ここで調べてみて分かった注意点(業界のリアル)があります。 実は、現代の日本の洋服店で「ダンガリーシャツ」として売られている薄手のシャツの多くは、この厳密な定義(縦糸が白、横糸が青)の生地で作られていないことがよくあるそうです。 単に「薄手の軽いデニムシャツ」のことを、メーカー側がイメージとして「ダンガリーシャツ」と呼んで売っている場合も多いんだとか。
このあたりの定義が曖昧になってしまっているのも、僕たちがお店で「どれも同じような青い生地だな」と混乱してしまう大きな原因の一つだったんですね。
なぜLeeは「DUNGAREES」と名付けたのか?

もともとダンガリーという言葉は、インドの「ダングリ(Dungri)」という地名で作られていた、粗くて丈夫な作業着用の生地が語源だと言われています。
そして英語圏(特にイギリスやアメリカ)において、「dungarees(ダンガリーズ)」という言葉自体が、かつてその生地で作られていた「デニムの太ズボン」や「胸当て付きオーバーオール」そのものを指す一般名詞(名前に複数形のsがついているのもそのため)として使われていました。
Leeが労働者向けのタフなワークウェアシリーズに「DUNGAREES(ダンガリーズ)」という名前を付けたのも、この「労働者のためのタフな実用ズボン」という歴史的な言葉へのリスペクトだったわけです。 先日買ったオーバーオールの名前に、こんな歴史が隠されていたとは驚きでした。
まとめ:次から古着屋で「生地の目」が読める知識
最後に、ざっくりと表にまとめておきます。
- デニム:縦=青、横=白(綾織り)
- シャンブレー:縦=青、横=白(平織り)
- ダンガリー:縦=白、横=青(綾織り)
これを知っているだけで、古着屋さんやセレクトショップで青いワークシャツを見た時に「これは生地に斜めの線が入ってない平織りだから、シャンブレーだな」「これは生地が斜めになってて、色もかなり白っぽいから本物のダンガリーかも」と、自分の目で確かめて納得できるようになります。
ぜひお手持ちの青いシャツやパンツの生地を、近くからよく見てみてください! アメカジの服作りがいかに理にかなっているか、その面白さが伝わってくると思います。

