絶賛、ジメジメの猛暑に震えている、ぽんこつです🐼
そんな、これから真夏を迎えようというこのタイミングで、 私は何をトチ狂ったのか、クローゼットの前でニマニマしていました。
視線の先にあるのは、昨年購入したのGジャンたち。
次の冬こそ、この子たちをちゃんと着こなしたい。
珍しく早目の脳内作戦会議です。
狙うは、Gジャンの上にかっこよく羽織れる、大人なコート。
そう、昔から密かに憧れていた「アメトラ(アメリカントラディショナル)」の王道、 Pコート!
Pコートって、そもそもどういうもの?
初心者ぽんこつ、まずは簡単に歴史とディテールのお勉強です。
調べてみると、私たちが普段おしゃれ着として見慣れているPコートのパーツには、すべて「過酷な海の上で生き抜くため」のちゃんとした理由があったんです。
- ルーツは19世紀のイギリス海軍や米海軍
もともとは、甲板の上で吹きさらしの暴風雨に耐えるための、頑丈な「軍服(ミリタリーアウター)」だったそう。 - 風向きで左右どちらでも留められるフロントボタン
Pコートの大きな特徴である、前ボタンが2列並んだダブルブレスト。これ、海の上の風向きに合わせて、ボタンの掛け合わせを左右どちらにでも変えられるようになっているんです。右から風が吹けば左前に、左から吹けば右前にすることで、服の中に風が吹き込むのを防ぐ機能美! - 風を遮る大きな襟(アンカーボタンも!)
あの大きな幅広の襟は、パッと立てることで顔周りの防風・防寒になる仕組み。そしてボタンにはお馴染みの「イカリ(錨)マーク」が刻まれていて、海の男たちの誇りが詰まっています。 - 手を温めるためのポケット(マフ・ポケット)
お腹のあたりにある縦スリットのポケット。これは「マフ・ポケット」といって、凍える手を差し込んで温めるためのハンドウォーマーの役割なんだとか。
「ほほ〜ん!あのデザイン全部に意味があったんだあ」
分厚いウール(メルトン生地)に包まれる自分を妄想。
脳内では、お気に入りのブラックGジャンの上にPコートを羽織った、 完全無欠の大人アメトラ女子がいい感じに完成していました。
よし、この夏のセールで運命のPコートを捕獲するぞ!
古着屋での出会い、あるいは絶望
ある日、冷房の効いた古着屋をパトロールしていた時のこと。 アウターコーナーの片隅に、ずっしりとした佇まいでそれはかかっていました。
「お、Pコートあるじゃん!」
宝物を見つけた気分で、 期待に胸を膨らませて、ハンガーに手をかけ、 持ち上げようとしたその瞬間
……。
ん?なにか引っ掛かってる?
え?待って?ほんとに?
「……とてつもなく、重いっっっっっっ!!!!!」
びっくりしました。 試着室に持ち込む以前の問題です。 ハンガーから外した時点で、腕が持って行かれそうになるほどの圧倒的な重量感。
重いとは書いてあったけど、これがウール100%の本気なのか?
これをGジャンの上に重ねるなんて……背が縮みそう(笑)
あまりの重さに恐れおののき、試着すら諦めてそっと戻しました。
ロマンの壁、高すぎる。
しょんぼりと帰宅。呆然としたまま再び検索。
すると、さらに衝撃の新事実が発覚したのです。
【悲報】現代の米海軍、すでにPコートの支給をやめていた(笑)
なんと現在の米海軍では、Pコートは標準支給ではなくなり、より軽量で機能的なコールドウェザーパーカーが標準の防寒着になっているそうです。
もしかして、「重すぎる」「動きにくい」という理由なんじゃ?
百戦錬磨のネイビーが「無理!」って諦めた重さを、
一般市民のぽんこつが背負えるわけがありません。
一瞬で、ものすごく盛大な免罪符を手に入れた気分になり、
私のPコート計画は、秒速で白紙に戻りました。
軽さは正義。
バリバリのワーク全振りは正直きつい
でも、この「重さの絶望」を味わったおかげで、
最近クローゼットの前でうすうす感じていた、ファッションへの本音がポロリとこぼれ落ちてきました。
全身ガチガチの、無骨でハードなワークスタイル。
それはそれでカッコいいんだけど、おばだいぶ大人の私がそれをやると、
なんだかちょっとガチの作業に向かう人になっちゃって、正直きつい瞬間があるんです🙄
基本のベースはアメカジやワークなんだけど、
「どこか1つだけ、綺麗なドレスアイテム(上品な大人アイテム)を入れる」。
それくらいのMIX感のある塩梅が、今の私にはちょうどいいんじゃないかな、 という大きな気づきに出会いました。
Pコートは重すぎてフラれちゃったけれど、
「Gジャンの上にも羽織れる、軽くて上品な大人コート」への情熱は、1ミリも消えていません。
次なる相棒を探さねば……!
膨らむ、次なる秋冬の妄想
というわけで、脳内作戦会議(代替案編)がスタートしました。
候補①:M-65 フィッシュテールパーカー(モッズコート)
ミリタリーの定番だけど、ナイロン混の生地なら圧倒的に軽い! オーバーサイズだからGジャンの上に羽織っても絶対にモタつかないし、 バサッと羽織るだけでこなれ感が出そう。
候補②:きれいめトレンチコート
ワークなGジャンに、あえて対極にある上品なドレス感を足すMIXスタイル。 たとえば……そう、ポロ ラルフローレンとかにありそうな、 「コットンツイル素材で、ちょっと上品なトレンチコート」 とか。 コットンなら軽いし、上品なアメトラ感があれば、 Gジャンコーデが一気に大人の雰囲気になる気がする……!
妄想は自由だし、楽し〜♪
ひとまずは、手元にあるアロハシャツなどの夏アイテムでこの夏を全力で楽しみつつ、運命の「軽くて上品な大人コート」をパトロールしようと思います!

