どうも、やまもんです。
ジーンズを調べていると、 たまに出てくる言葉がありませんか?
「コーンミルズ」 「カイハラ」
なんか聞いたことあるような、 でも何なのか説明できない、 そういう名前。
気になって調べたら、 めちゃくちゃ面白かった。
というか、 沼がまた深くなりました。
まず、これは何者なのか
ざっくり言うと、 デニム生地を作っている会社の名前です。
ジーンズというのは、 「縫製ブランド」と「生地メーカー」が別の会社なんです。
リーバイスというブランドが 「ジーンズを作る」のと同時に、 そのデニム生地を別の会社が作って供給している。
その生地メーカーの代表格が、 コーンミルズとカイハラです。
「なんで今まで知らなかったんだろう」 って思いました。

コーンミルズ:アメリカの伝説
リーバイスとの長い関係
コーンミルズは、 1891年にアメリカ・ノースカロライナ州で生まれた会社。
1915年にリーバイスと取引を始め、 1922年以降は、リーバイスのデニム生地をほぼ独占供給していました。
つまり、 あの501のデニムを作っていたのは コーンミルズだった、ということです。
「え、リーバイスってリーバイスが作ってるんじゃないの?」
私も最初そう思いました。
違うんです。
ジーンズの世界では、 生地を作る会社と、縫製する会社が別。
そういうものなんです。

ホワイトオーク工場という存在
コーンミルズの中でも特に有名なのが、 ホワイトオーク工場です。
1905年にノースカロライナ州グリーンズボロに建てられたこの工場。
工場の名前の由来は、 近くにあった樹齢200年の樫の木だそうです。
なんかいいですよね、そういうの。
この工場では、 シャトル織機という昔ながらの機械で デニムを織っていました。
シャトル織機で織られた生地は、 表面に適度な凹凸があって、 独特の色落ちが生まれる。
あのヴィンテージジーンズの 「縦落ち」と呼ばれる色落ちパターンは、 この生地じゃないと出ない、と言われています。
2017年、閉鎖
ところが2017年末、 ホワイトオーク工場は閉鎖されました。
112年の歴史に幕。
コスト競争や需要の変化には、 伝説的な工場も勝てなかった。
閉鎖のニュースが出たとき、 デニムファンの間ではかなり話題になったらしいです。
「最後のコーンミルズ製501を買っておこう」 と駆け込んだ人も多かったとか。
わかる気がします。
カイハラ:日本が誇る生地メーカー
広島・福山から世界へ
コーンミルズがアメリカなら、 カイハラは日本。
広島県福山市にある、 1893年創業の会社です。
もともとは「備後絣(びんごかすり)」という 伝統的な織物を作っていた会社でした。
備後絣というのは、 日本の三大絣のひとつ。
つまりカイハラは、 デニムメーカーになる前は 着物の生地を作っていた、ということです。
そういう背景があったから、 藍染めの技術が元々あった。

リーバイスに認められた話
1970年代、日本でもジーンズブームが来ます。
カイハラは藍染めのノウハウを活かして、 デニム生地の開発に着手。
そして1973年、 世界中で生地を探していたリーバイスから 「取引したい」と声がかかります。
最初は「日本製でも仕方ない」 というニュアンスがあったそうですが、
実際に使ってみたら 「カイハラの生地がいい」と言われるようになった。
名もなき日本の小さな会社が、 リーバイスに認められた瞬間です。
ちょっとグッとくる話ですよね。
「一貫生産」という強み
カイハラのすごいところは、 紡績・染色・織布・整理加工を全部自社でやっていること。
糸を作るところから、 生地として仕上げるところまで、 全部一社でやり切る体制は 世界的にも珍しいそうです。
今では国内のデニム生地シェアで約50%、 リーバイス、EDWIN、ユニクロ、GAPなど 名だたるブランドに生地を供給しています。
広島県福山市の会社が、 世界のジーンズを支えている。
知らなかったです、これ。

で、両社の違いはこんな感じ。




私たちに何か関係あるの?
「へー、そういう会社があるんだ」 で終わらせてもいいんですが、
実は結構関係あります。
タグや製品説明に 「コーンデニム使用」とか「カイハラデニム使用」 と書いてあるジーンズがあります。
前は気にしたことなかったけど、 知ってから見ると全然違う。
「この生地、あの会社が作ったのか」 って思うだけで、 なぜか愛着が増す。
不思議なものです。
まとめ
ジーンズって、 ブランドだけじゃないんですよね。
その生地を作っている会社にも、 それぞれに歴史がある。
コーンミルズは、 アメリカのデニムの黄金時代を支えた会社。
カイハラは、 藍染めの伝統技術を武器に 世界で認められた日本の会社。
知ると、 手持ちのジーンズのタグを 確認したくなります。
なりませんか?
なりましたよね。
ということで、 また沼が深くなりました。











