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【ざっくり解説】実はジーンズの先輩!?「オーバーオール」の歴史と機能美を調べてみた

どうも、ユウヤマンです。

アメカジや古着の定番アイテムといえば、いろいろありますが、その中でも独特の存在感を放っているのが「オーバーオール」ですよね。

最近ではファッションアイテムとして定着していて、なんとなく「ポップ」なイメージを持っている方もいるかもしれません。 でも、その歴史や各パーツの役割を調べてみると、過酷な現場で生まれた実用的な「機能美」が詰まっていたんです。

今回は、そんなオーバーオールの歴史とディテールについて、初心者目線でざっくりと勉強してみました!

目次

実はジーンズの先輩?オーバーオールの歴史

アメカジの定番ボトムスといえば腰穿きの「ジーンズ」ですが、実はオーバーオールの方がそのジーンズよりも歴史が古いです。 オーバーオールの起源は19世紀半ば、アメリカのゴールドラッシュ時代まで遡ります。鉱山労働者や農作業従事者などの作業服として誕生しました。

名前の語源もそのまま「全体的な」という意味を持ち、ズボン全体を覆う形から「オーバーオール(OVERALL)」と名付けられたそうです。

誕生の背景は「ベルトがなかったから」

19世紀の後半、まだパンツにベルトを通すという習慣が一般的に普及していなかった時代。 当時の労働者たちは、ポケットに重い工具やハンマーを入れると、ズボンの重みでずり落ちてきてしまい困っていたそうです。そこで、「肩からサスペンダーで吊るす」というスタイルが、労働者の間で合理的で主流だったみたいです。

作業着を汚れから守る「エプロン」の役割

さらに、泥臭い作業や炭鉱や鉄道などの危険な現場では、下に着ているシャツを汚れや火の粉から守る必要がありました。そこで、ズボンの前側に「胸当て(エプロン)」をくっつけたのが、今のオーバーオールの形の始まりなんだとか。

主役の交代劇

その後、1920年代頃から徐々にベルトが普及し始めます。作業の機械化なども進み、より「身軽さ」が求められるようになると、肩周りが動かしやすいジーンズへと、徐々に労働者の主役の座が移っていったそうです。
ちなみに当時はウエストオーバーオールなんて呼んでいたそうです!

ジーンズよりも前から労働者を支えていたと知ると、少し見方が変わりますよね。

なぜあんな形をしているのか?機能的なディテール

オーバーオールをよく見ると、普通のパンツにはない不思議なパーツがたくさん付いています。これらもすべて、実用性を追求した「機能美」の塊でした。

① 胸当て(ビブ)とビブポケット

先ほども触れた通り、作業中に胸元を汚れから守る役割があります。 そして胸当てについているポケット(ビブポケット)は、当時まだ腕時計が普及していなかったため、労働者が「懐中時計」を入れるために工夫された形になっています。屈んで作業をしても時計が落ちないように、横から入れる仕様になっていたり、ブランドによって様々な工夫が凝らされているのが面白いポイントです。

② ハンマーループ

太ももの横(主に左側)に付いている、布の輪っか。 これは名前の通り、大工さんなどが作業中に「ハンマー」の柄を通しておくための道具入れです。ペインターパンツなどでもお馴染みのディテールですね。

③ スケールポケット

もう片方の太もも(主に右側)にある、細長いポケット。 これは、折りたたみ式の長い定規(スケール)や、プライヤーなどの工具をスッと入れておくためのものです。

④ ゆったりとしたシルエット

オーバーオールといえば、ズドンと太いシルエットが特徴です。 これは、自分の普段着の上からガバッと穿く「オーバーパンツ(汚れ防止のカバー)」としての役割があったため。中に服を着込んでも動きやすいように、全体的にゆったりと作られているんですね。

作業着からファッションアイテムへ

もともとは純粋な作業着だったオーバーオールですが、どのようにしてファッションとして広まっていったのでしょうか。

第一次世界大戦後、女性労働者が増加したことにより、徐々に女性のファッションアイテムとして広まりを見せました。 そして1990年代に入ると、西海岸のラッパーたちが自分たちのスタイルに取り入れたことで、男性のファッションとしても広く浸透していったそうです。

現在ではデニムだけでなく、コーデュロイやツイル、シャンブレーなど様々な生地で製作されており、季節やスタイルに合わせて幅広くファッションを楽しめるアイテムになっています。

代表的なオーバーオールブランド

最後に、オーバーオールを語る上でよく見かけるブランドをいくつか紹介します。

  • Levi’s(リーバイス)
    ジーンズで有名なリーバイスですが、もともとは「胸当て付きのオーバーオール」を作っていたそうです。ワークウェアの歴史を調べる上で、よく名前が出てくるブランドですね。
  • Lee(リー)
    背中の当て布が盾の形をした「シールドバック」や、軽くて丈夫な「ジェルトデニム」など、実用的なディテールを取り入れたワークウェアブランドです。
  • Carhartt(カーハート)
    古着屋さんに行くと、よく見かけるかもしれません。ブラウンのダック生地(キャンバス地)や、膝が二重になったダブルニー仕様など、分厚くて頑丈な作りが魅力です。
  • Dickies(ディッキーズ)
    ストリートやワーク系で定番のブランド。タフな作りと着回しやすいシルエットが人気です。
  • 古着でよく出会うワークブランドたち
    他にも、BIG MAC(ビッグマック) をはじめ、OshKosh B’GOSH(オシュコシュ・ビゴッシュ)ROUND HOUSE(ラウンドハウス)KEY(キー) などがあります。

まとめ:道具としての魅力

今回は、オーバーオールの歴史やディテールについてざっくりと勉強してみました。

なんとなく「ポップな服」というイメージを持っている人もいたと思いますが、その歴史やパーツの意味を知ると、過酷な現場で働くための実用性を追求した「作業着(道具)」としての面白さが見えてくると思います。

なぜここにポケットがあるのか、なぜこのシルエットなのか。 そういった背景を知っていると、服を見る時の視点が少し変わって面白いですよね。

皆さんも古着屋さんやショップに行く機会があれば、ぜひ色々なブランドのオーバーオールのディテールを見比べてみてください!

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この記事を書いた人

きれいめ服で平和に暮らしていたアラサー。
気づけば“消耗品じゃなく相棒がいい”と思うように。
履けば味が出て、育てれば一生ものになる世界に引き込まれ、アメカジへ。
今は師匠の背中を見ながら、のんびり育成中です。

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